2022年中途入社 K.I
品質管理の専門家であり、工場監査担当。
食品安全マネジメントシステム(FSMS)の構築状況を確認し、日常的な管理が実践されているかに注力している。
品質企画書の確認、サプライヤーの食品安全監査などを通じ、製造委託ビジネスや海外工場の監査でも同じ品質基準を守れるようにサポートしている。
私は主に工場監査を担当しています。伊藤忠食糧は商社でありながら、近年では製造委託ビジネスが増えており、伊藤忠食糧の定める品質基準を委託先工場が確実に満たしているかの確認が非常に重要になっています。そのため、工場の品質管理体制を徹底的にチェックするのが私の主な業務です。
具体的には、食品安全マネジメントシステム(FSMS(Food Safety Management System))の構築状況の確認に力を入れています。監査では、工場内の清潔さや衛生状態を確認するだけでなく、書類やヒアリングを通じて、日常的にどれだけしっかりとした品質管理が行われているかを掴むことを大切にしています。これは、監査のタイミングだけ清潔さや衛生状態を保っている可能性があり、表面的な清潔さだけでは信頼性を判断できないためです。
例えば、問題点について尋ねたときに、具体的でスムーズな回答が返ってくる工場は、普段から適切な管理を行っていると判断できます。一方で、曖昧な回答しか得られない場合、その工場の管理体制には改善の余地があると考えます。このような経験を重ねる中で、監査の質を高めるために重要なポイントがより明確にわかるようになりました。
工場監査は週に1~2回行っており、国内だけでなく海外も対象としています。海外工場の監査では、文化や考え方の違いが大きな課題です。例えば、ベトナムやタイで3週間ほど滞在して監査を行った際には、日本とは異なる品質管理レベルや時間感覚、対応感覚の違いを実感しました。
海外では言語や文化の違いだけでなく、時差やコミュニケーションの取り方の違いなども課題になりますが、これらを乗り越えて監査を行ってきたことで多角的な視点が身につきました。これらの経験を活かして、海外工場でも伊藤忠食糧の基準を守りつつ品質を向上させるためのサポートを行っています。
一番印象に残っているのは、初めて海外の工場監査に行ったときの経験です。約3週間にわたりベトナムとタイの工場を訪問し、営業担当者と2名で監査を実施しました。そこで強く印象に残ったのは、日本と海外の品質管理に対する考え方の違いです。
例えば、工場で改善点を指摘すると、その場では「すぐに対応します」と言われることが多いのですが、実際にはほとんど改善されず、同じ指摘を繰り返すことが何度もありました。このような状況が続く中で、「どのように伝えれば相手に響き、実際の改善につながるのか」を考えなければならない場面もありました。
この経験は非常に印象に残っており、監査業務において相手の文化や考え方を深く理解することの重要性を学びました。
食品安全マネジメントシステムの監査基準は、食品が直接口に入るものなのか、加工を経てから口に入るものなのかによって異なります。この基準の違いを理解するとともに、それぞれの基準に合わせた柔軟な対応が必要であり、状況に応じた判断力と適応力が求められる仕事だと感じました。
伊藤忠食糧の大きな特徴は、「色がない」という点です。多様な人材が集まっているため、特定の固定観念や決まったスタイルが存在せず、中途入社の方にとっても非常に馴染みやすい環境だと思います。自分の考えや意見をしっかり伝えれば、新しい提案やアイデアが柔軟に受け入れられる風土があります。
また、主体的に行動することで自身の成長を実感できるのも、伊藤忠食糧の魅力です。社員一人ひとりの意見やアイデアが尊重され、実際に形にする機会が与えられるので、大きなやりがいを感じられます。
伊藤忠食糧ではさまざまな業界の知識を得ることが可能です。例えば、食品の専門知識を深めたいと思った際には、それに応じた学びの機会が豊富にあります。先輩から今までの経験談を聞いたり、海外とのミーティングに参加したりなど、自分のスキルや知識を広げるための挑戦をサポートしてくれる環境が整っています。
成長するために最も大切なのは「学びたい」という意欲です。その意欲さえあれば、さまざまなチャンスを掴むことができる点が、伊藤忠食糧の最大の魅力だと感じています。自分のペースで新しいことに挑戦できる環境があるため、常に前向きな気持ちで仕事に取り組むことができています。
ONE POINT
メールチェック
メールの確認や前日の出張報告を作成し関係者に発信。
社内打合せ
社内規定の改定案協議。各人のタスク進捗確認。
ランチ
青山周辺で同僚とランチ。
資料作成
監査報告書を作成し課内で共有。原料規格書の作成。
監査準備
次回の監査に向けて事前提出資料に目を通し、懸案事項のピックアップ。
退社
定期的に同僚と飲み会開催。
STAFF INTERVIEW
STAFF INTERVIEW
STAFF INTERVIEW
「伊藤忠食糧ってどう?」 若手先輩に本音を聞いてみました!
就活生の皆さんと世代が近い入社2~3年目の新入社員に集まってもらい、伊藤忠食糧に入社して感じたことを聞いてみました。
楽しいことや大変なこと、入社前の想像とは違ったことなど直近の先輩達の本音が詰まった座談会です。