2015年新卒入社 T.S
新卒10年目の若手リーダー的存在。
海外の取引先と交渉が多く、安定的な調達を実現するための交渉や契約、メーカーへの提案、在庫管理、物流調整など、多岐にわたる業務を経験。
常にお客様目線に立つことで最高の製品輸入・販売業務コーディネーターを目指す。
私は現在、食料第二本部のカカオ・ゴマ部 カカオ課に所属し、カカオ豆や関連製品の輸入・販売業務における営業を担当しています。
1991年、宮城県で生まれ、小学5年生から高校1年生までの間をアメリカ・テキサス州で過ごしました。
その後、大学では農学部で国際農業を専攻し、ブラジルでのカカオ栽培に触れる中で、カカオ素材の持つ無限の可能性に魅了されました。この経験が、私が伊藤忠食糧に入社するきっかけとなり、現在に至っています。
2015年に入社してからの最初の1年半は、カカオ課で受渡業務を担当し、業界の基礎知識や構造を深く学びました。この経験を通じて、サプライチェーン全体を理解することの重要性を痛感しました。その後、経営企画課に異動し、約2年半にわたり会社運営に関する幅広い経験を積みました。
2020年から再びカカオ課に戻り、現在は営業担当として、お客様と海外サプライヤーさんをつなぐコーディネーターの役割を担っています。具体的には、安定的なカカオ豆の調達に向けた交渉や契約締結、国内メーカーへの提案、在庫管理、物流調整などを行っています。
品質と安定供給の維持は、お客様との信頼関係構築において非常に重要です。これを実現するために、常にコミュニケーションを大切にし、細かな調整を行っています。また、アメリカで過ごした経験と語学、経営企画課で培ったスキルを活かして、カカオ以外の新規プロジェクトにも積極的に参加し、会社の成長に貢献しています。
私たちの仕事は、海外から商品を仕入れ、それを国内のお客様へ橋渡しする役割を担っているため、日々さまざまな課題や予期しないトラブルに直面することがあります。その中で、特に印象に残っている2つの経験があります。
1つ目は、カカオ豆の供給が世界的に不足した時期の対応です。
このような状況では、競合他社が契約を履行できなくなることもありましたが、伊藤忠食糧では社内外のネットワークとリソースを最大限に活用し、調達ルートを迅速に再編成することで、必要な供給を継続することができました。この対応によって、お客様から大きな信頼を得ることができ、伊藤忠グループとしての強みを実感しました。
この成功体験は、私にとって非常に濃い経験となり、「どんなに困難な状況でも顧客の期待を超える対応をする」という信念を深めるきっかけとなりました。
2つ目は、サプライヤーさんの工場で機械が故障し、製品の生産が一時的にできなくなった時の対応です。
この緊急事態では、迅速に別の工場に生産を依頼し、危機を乗り越えました。工場が1つ止まるという状況では、単に代替工場を手配するだけではなく、どの製品を優先して生産するかの判断や、品質管理、物流スケジュールの再調整など、多岐にわたる課題を同時に解決する必要がありました。
この経験を通じて、サプライヤーさんやチームメンバーとの綿密なコミュニケーションの重要性を再認識しました。危機的な状況を工夫とチームワークで乗り越えたことで、自分自身の成長にもつながり、チームの「信頼」を築くうえで大切なことを学ぶ貴重な機会となりました。
伊藤忠食糧は、成長を促進する非常に魅力的な環境が整っています。特に、自分のやりたいことや挑戦したいことを自由に実行できる風土が根付いている点が大きな特徴です。自分のアイデアや提案をしっかりと説明すれば、会社はそれを受け入れ、サポートしてくれる環境が整っています。会社全体に「新しい発想を歓迎する」という姿勢があり、積極的に行動する社員にとっては理想的な成長の場となっています。
私自身、この環境を活かして多くの挑戦をしてきました。例えば、昆虫食に関するプロジェクトでは、従来の食材では満たせない栄養価や環境への配慮をテーマに、何度も議論や試行錯誤を重ね、新たな市場や商品化の可能性を模索しました。このように革新的なテーマに挑戦できる自由さがあり、既存の枠組みを超えた発想力を養うことができました。
現在進行中のプロジェクトでは、カカオの果肉を活用する新しい取り組みに携わっています。このプロジェクトは、従来のカカオ製品の可能性を広げるだけでなく、持続可能な開発にも貢献するものとして、大きなやりがいを感じています。
社内には他にも多様なプロジェクトが進行しており、それらに触れることで新しい視点や刺激を得る機会が豊富です。他のチームが取り組む新商品の開発や、輸入業務の効率化に関する試みは、自分の業務にも新たなアイデアや視点をもたらしてくれます。このように、互いに刺激し合う社内文化が自然とモチベーションを高め、日々の業務を成長の糧にしていると感じています。
ONE POINT
時差出社
子供を保育園に連れていく為。
相場、業界情報チェック
先物相場・為替の動向、海外のカカオ業界ニュースの確認。
お客様とのコミュニケーション
お見積り提示
前日の先物相場推移をチェックした上で、サプライヤーから見積価格を取得し、お客様への見積提示・価格交渉。
ランチ
お弁当持参、デスクで同僚とランチ
お客様との商談(訪問 & Web)
業界動向に関する最新の情報をお伝えした上で、適切な原料買い付け方法、新たな原料提案を実施。日々のコミュニケーションからお客様の課題を抽出し、ソリューションを提供。
海外時間オープン
サプライヤーとのコミュニケーション
欧州、アフリカ、南米のサプライヤー、トレーダーとの連絡。産地・マーケット情報を収集し、日本のお客様への提案方法につき作戦会議。
時差退社
子供のお風呂、寝かし付けに間に合うように急いで帰宅。
STAFF INTERVIEW
STAFF INTERVIEW
STAFF INTERVIEW
「伊藤忠食糧ってどう?」 若手先輩に本音を聞いてみました!
就活生の皆さんと世代が近い入社2~3年目の新入社員に集まってもらい、伊藤忠食糧に入社して感じたことを聞いてみました。
楽しいことや大変なこと、入社前の想像とは違ったことなど直近の先輩達の本音が詰まった座談会です。