大学では商学部だったんですが、貿易関係のゼミに参加しており、漠然と貿易関係や商社という仕事を意識していました。また学生時代は海外に行く機会も多々あり、仕事でも海外に行けたらなという思いもありました。
その思いのまま「仕事で海外に行けるといえば商社だろう」ということで伊藤忠食糧を志望、入社しました。
入社前、自分の中に商社という業種、あるいはそこに勤める人の人物像という勝手なイメージがあったんですが、それは活気がある職場だとか、仕事に対する熱意にあふれた人たちというものだったんです。このイメージはそのままでした。一人一人が非常にエネルギッシュに仕事をしており、社内も活気にあふれています。
入社2年目で名古屋にある中部支店の同じ砂糖糖類課に異動になりました。名古屋では、20代が自分一人だったため、少し落ち着いた環境での仕事でしたが、様々な経験をすることが出来いい機会になりました。
昨年11月に本社に再転属となり現在に至ります。
砂糖・飲料原料課では、砂糖を中心に甘味料全般を、国内の飲料メーカー、菓子メーカー、パン屋等、砂糖や甘味料を扱う多くの企業に販売しています。
砂糖は基幹原料ですから、基本的には継続して使っていただくことになります。継続取引していただく場合、コストや供給量の増減で切り替え提案をしていくといった折衝、あるいは私たちが扱っていないものを希望されれば、サプライソースを探してきて提案といった流れになります。
基本的な一日の業務は日中客先訪問、夕方に会社に戻り、社内業務をするのが流れです。業務の大半が外出となりますが、現場に赴くことで客先のニーズや業界のトレンド等、活きた情報を得ることができますので短いスパンでお客様のところへ足を運ぶこと、現場で話を聞くことは大事だなと感じます。
19時頃に終業し、そのまま帰宅するケースもあれば、同僚、上司と飲みに行くこともあります。飲みに行くことで普段話せない会話等もできるので、そういう風に飲みの場を活用するのも良いかもしれません。
営業に出だした頃、ある年間契約のお客様担当になりました。それまでもずっと継続して契約していただいていたので、どこかで安心していたところもあったんですが、蓋を開いてみたら契約内容を結構減らされ、縮小契約になっていたということがありました。
新人だったので甘く見られてしまったというところもあったのかもしれません。前任の先輩にも相談して、慌ててなんとか取り返そうと努力しましたが、結局取り返すこともできずでした。
このできごとは幸い大失態というほどのものでなく、苦い思い出といったレベルですみました。それでも、それがそのお客様との初めての契約かそうでないかに関わらず、このできごと以降は契約事には慎重になりました。それがどんなに長いお付き合いがあるお客様であっても、その契約が続いているのがあたりまえではないんだと。続けていただけるということが、どれだけ大変なことなのかと、よくよく考えるようになりました。今ふりかえっても身が引き締まる思いがします。
危機感を持つことや、物事に対する慎重さは、仕事をする上で重要なんだぞということですね。新人のうちに身をもって知ることができたのは幸いだと思っています。
入社から4年、まもなく5年目ということで、自分も中堅になりつつあるんだな、ならなくてはと感じています。まだ先輩から指導を受ける立場ですが、これからは年々後輩も増えていきますから、自分が指導できる立場、見本になれればいいなと思います。なかなか難しいですけどね。
ひょっとしたら自分もまだ「今時の若い子は」のカテゴリーに入ってしまうかもしれないのですが、後輩に望むタイプとしては、できれば元気で明るい人に来ていただきたいと思います。
これは私自身が先輩からいわれた言葉なんですが、商社はモノを持っていませんから、人であるとか、キャラであるとか、そういったインパクトを持ってお客様と接していくことが一番大事です。だからこそ元気や明るさというのが大切なのかなと思います。
伊藤忠食糧は、とても活気のある職場です。一緒に何事も熱い気持ちで取り組める後輩がきてくれれば嬉しいです。