新入社員のぶっちゃけ本音トーク

2024年度入社の新入社員が体験した「伊藤忠食糧イズム」とは?
一年を振り返り、入社理由や入社後の気づきを交えながら率直に語り合う様子をご紹介します。
久しぶりに同期が集合しハイタッチ!
互いに現状を伝え合い、成長を感じながら座談会トークする時間は笑顔満載!!

食料第一本部
穀物油脂部 穀物油脂課

R.M

食料第二本部
乳製品・飲料原料部 乳製品・ナッツ課

H.K

食料第二本部
カカオ・ゴマ部 カカオ課

S.K

食料第一本部
澱粉・機能性開発部 澱粉ソリューション課 兼 機能性開発課

R.I

Q.01担当業務を教えて下さい。

R.I

私は澱粉ソリューション課に配属され、少し特殊な勤務形態で、本社オフィスではなく、離れた場所にある研究所に通っています。そこでパンや洋菓子などの開発を担当しており、自社の澱粉を活かした製品を作るために日々研究を行っています。
例えば、パンを作るときには澱粉をどれくらい混ぜるのがベストか、どの材料をどの比率で組み合わせると良いのかなどの実験をします。
生地は3~4種類ほどあり、特にパンは発酵時間が長く1日がかりなので始めたらやり直しができません。焼き終わるまで後戻りができないので、いつも真剣勝負です。
焼き上がった後には『試食』という楽しみがあり、最初の頃はそれがすごく嬉しかったのを覚えています。今では体調管理とおいしさのバランスをとるのが課題です。
仕事の中では先輩や営業の方々との連携が重要なため、コミュニケーションの大切さを感じる毎日を過ごしています。

S.K

私の担当業務は主にカカオ豆の輸入業務です。この仕事では一つのミスが大きな時間的遅延と金銭的損失につながり、お客様にご迷惑をおかけする可能性があるため、常に正確さが求められます。特に輸入業務という性質上、関係各署と協力し各処理を完璧にこなすことが大切になります。
輸入業務では英語を頻繁に使うイメージがあるかもしれませんが、私は一年目なので、まだそこまで多くはありません。
近年はカカオ含有率が表示されているチョコレートが増えてきたこともあり、カカオの需要が急増していることを感じます。私が輸入したカカオが板チョコなどの製品になることも多く、それをスーパーなどで見かけると、自分の仕事が直接生活に結びついていることを実感できます。

H.K

私は乳製品課に配属になりました。
業務では輸入関連を担当しており、海外のサプライヤーさんから原料を仕入れ、お客様に届けるまでの一連の流れを管理しています。
この仕事で特に重要なのがスケジュール調整です。日本と海外では時間感覚が異なるようで、海外の方々は多少の遅れをあまり気にしない場合が多いです。ただ、この『多少』が日単位や時間単位ではなく、月単位になることもあり、後工程に大きな影響を及ぼします。そのため、感覚の違いを理解した上で優先順位をつけ、効率的に進める力が求められます。
入社して約半年でいつまでに資料をまとめる必要があるなど潤滑な対応可能な力が身についたと自負しています。
また、私は海外の方と直接やり取りすることも多く、主にメールでコミュニケーションを取っています。
1つの業務は2~3ヶ月のスパンで動くことが多いのですが、その中でどの業務を優先するべきかは経験と技量が問われる部分だと思います。

R.M

私は穀物油脂の営業を担当しています。穀物油脂というのは、「穀物」と「油脂」に大きく分かれますが、私は特に油脂を専門に取り扱っています。 お客様のニーズに応じて、新しい原料の提案や価格調整を行うことが主な業務です。
お客様の多様なニーズに対し、私が持つネットワークを生かした提案をし、その提案を通じてお客様からの信頼を得ることが営業の醍醐味だと思います。

Q.02仕事にやりがいを感じるのは
どんなときですか?

R.M

営業職としてのやりがいは、やはり提案を通じてお客様に信頼を得ることだと思います。
具体的には、新規の原料の提案や価格調整をしたりすることが主な仕事です。その中で、一生懸命提案し続けたお客様から「前田さんはしっかり相場を見て提案してくれる」と言っていただき、他社から弊社に切り替えていただくことがあります。自分を信頼してもらい、その結果としてお客様に選ばれることは本当に嬉しい瞬間で、この仕事を通じて得られるやりがいだと思います。
まだ入社して半年ほどしか経っておらず、まだ経験の浅い自分の提案に耳を傾けてくれたお客様には、感謝の気持ちでいっぱいです。今回の経験を通じて、ビジネスで最も重要なのは「信用」だと強く感じました。良い提案をするのはもちろんですが、それと同時に、必要な情報を必要なタイミングでお客様に届け続けることが信頼構築の鍵であることを学びました。

H.K

私の業務は、海外から原材料を仕入れて国内のお客様にお届けする輸入業務がメインです。業務の中でも納期の調整は苦労させられることが有ります。
当然納期に間にあうよう、取引先に依頼をしますが、海外との文化の違いや、輸送中や通関でのトラブル等で、遅れてしまう場合もあります。そういった場合は、少しでも遅れを減らし、お客様に迷惑がかからないよう調整し、お客様への影響を最小限に留めるようにすることが求められます。調整がうまくいったときには、大きなやりがいを感じます。
いわゆるディレクション業務になるのですが、工程全体を把握し、どこに問題があるのかを見極め、次に何が起こるのかを予測することが求められます。これらを総合的に判断し、調整していく過程での達成感が、私のやりがいとなっています。

S.K

私が最もやりがいを感じるのは、自分が関わった原料が最終製品になって市場に出たときです。
例えば、カカオがチョコレートになり、それが地元のスーパーに並んでいるのを見たときには、非常に感慨深いものがあります。商品の裏面に記載された製造会社様名や原料の情報を見て、「あ、これ自分が関わったものだ!」と感じる瞬間はとても嬉しいものです。
自分の仕事が生活に密着していることを実感できるとやりがいを感じますし、友達にも自慢できるポイントの一つです。

R.I

私にとってのやりがいは、研究して開発した試作サンプルが、実際の製品に繋がる瞬間を見ることです。例えば、お客様の求められる特性や製造工程を踏まえて試作品を提案することがあります。お客様から「もう少しこうしてほしい」という要望があり、それを受けて私が調整・改良した製品が世に出る瞬間を実感できるのがとても嬉しいです。
営業のように直接お客様と対面してやり取りする機会は少ないのですが、製品を通じてお客様の声を聞けることが私にとってのやりがいになっています。

Q.03大きな失敗をしたことは
ありますか?

R.M

私が経験した失敗は、在庫を扱う案件でのことでした。
業務の一環として、問い合わせフォームを通じて寄せられるお客様のご要望に対応しています。
たとえば、『このような用途で使いたい』というご相談を受けて数量や概算価格を提示する流れです。
そのひとつに沖縄でカフェを運営されているお客様からの問い合わせがありました。その際、私は提示すべき価格に送料、具体的にはフェリーでの輸送費の追加をすっかり失念してしまったのです。
幸いなことに、先輩が内容をチェックしてくださり大きなトラブルには至りませんでしたが、自分としては非常に大きな学びとなりました。
ミスによる実害は出ていませんが、この経験を通じてOJTで先輩のサポートを受けられる安心感と、それでも油断せず自分の責任を果たす大切さを実感しました。

H.K

私の場合は、発注書の処理ミスが大きな失敗のひとつです。
通常、発注書はFAXで受け取り、発注が完了したら専用フォルダに移動します。このフォルダに移動することで発注済扱いになります。しかしその時は、未発注の書類を誤って『発注済みエリア』に移動してしまったのです。
その結果、発注されることはなく、当然納品もされません。私自身も発注していないことに気づかず、納品予定日にお客様から『まだ届いていない』というお電話をいただいたときに初めてミスを認識しました。
このときはタイミングが悪く連休前だったため調整が難航しました。それでもお客様にお詫びをお伝えし、最低限必要な量をいつまでに用意すればいいのか確認しました。そして、先輩社員とも協力してなんとか最低ラインを確保することで急場をしのぐことができました。
電話を受けた瞬間は本当に心臓が止まるかと思いましたが、この経験を通じて受発注業務の厳しさや責任の重さを痛感しました。
現在は、FAXベースで進めているこのプロセスを少しでも改善できないか検討しています。

S.K

私が経験した失敗は、仕入れに関するものでした。
輸入取引において、支払いはドルやポンドといった外貨で行われますが、社内の為替予約システムを使用してレートを固定化する仕組みを利用しています。 このシステムは便利である一方で、使用するたびに一定の使用料が発生するため、慎重な運用が求められます。
ところが、私は為替予約の合計金額を誤って入力してしまったことがありました。 このミスにより修正手続きが必要となり、本来であれば発生しなかった余分な使用料、つまり経費がかかってしまいました。 大きな損失を招く取り返しのつかない失敗ではなかったものの、会社に余計な負担をかけてしまったことを反省しています。
この経験を教訓に、仕入れや輸入状況などのスケジュール管理をより徹底するとともに、数字の確認に対して一層注意深く取り組むことを心がけたいと思います。

R.I

私が経験した失敗は、原料の調合ミスによるものでした。
ある製品の試作を任され準備や計量を進めていたのですが、できたものを試食すると、作る前に想定していた味とかけ離れていました。原因を調べたところ重要な原料が抜けていたことが判明し、その日1日の作業がすべて無駄になってしまったのです。
この試作についてお客様への報告会が迫っていたため、営業と調整を行い、やむを得ず訪問日程を延長していただくことになりました。
この経験を通じて、報告・確認の重要性を実感しました。現在は配合表をノートに書き写し、先輩に間違いがないか確認したうえで計量の際に一つずつチェックを入れていくという対策をとっています。

Q.04伊藤忠食糧に入社前と入社後で
ギャップを感じたことはありますか?

R.M

私が感じたギャップは、会社の雰囲気や働き方というよりも、製品に対する認識の変化です。
扱うのは主に原料なのですが、実際に仕事を始めてみると、その原料が私たちの生活に非常に身近な形で関わっていることに驚きました。
私の取り扱う油脂と穀物の場合ですが、油脂に関しては、食品メーカーや菓子メーカー、外食産業など、幅広いお客様に業務用の油を提供しています。一方、穀物に関しては、製パンメーカーを中心としたお客様に対し、小麦粉やミックス粉を提供しています。私たちが提供する油脂や穀物は、お客様の商品開発に欠かせない重要な原料です。 そのため、小売店の棚に並ぶパン、スナック菓子や揚げ物、さらには生麺や乾麺などを目にしたり、お客様が展開されている店舗で食事をする際には、「自分が携わった原料がここに活かされているのかもしれない」と思うことがあります。 このような瞬間には、自然と大きなやりがいを感じ、さらに良い製品を届けたいという意欲と嬉しいギャップを感じています。

H.K

私は原料メインの業務という認識で入社したのもあり、販売した原料は、想像よりも幅広い分野で使用され、普段の生活で見かける最終製品に関わるんだなと思いました。そういう意味で弊社の原料をベースにして、お客様が製造された製品が身近にある事や、結果として身近な最終製品に関われる事も出来るという事が大きなギャップです。
プライベートで提供した原料を使用している製品を見かけると、まるで『親の気持ち』のようなものが芽生え、身近さを感じるようになったという点は、入社前との大きなギャップであり、嬉しい発見です。

S.K

私が最初にギャップを感じたのは、新卒1年目からの仕事の規模感です。入社前は、最初の1年はOJTを通じて小さな案件から徐々に慣れていくイメージを持っていました。ところが、実際には億単位の金額を扱うような大きな業務を任せて頂きました
正直、最初は億単位の取引というものに現実味を感じられませんでしたが、そのような大きな仕事に新卒1年目から関われるのは、大手企業ならではの醍醐味だと思います。大きな責任も感じますが、それ以上に嬉しさとやりがいを感じています。

R.I

入社前は、伊藤忠商事の事業会社ということで、上下関係が非常に厳しく、新入社員の私が意見を言うことは許されないような体育会系の会社と思い込んでおりました。
ところが実際に入社してみると、そのイメージとは正反対でした。オフィスは綺麗で先輩たちは颯爽と仕事をしていて、どなたもとても丁寧に接してくださいます。特にOJTでは、先輩が一つひとつ丁寧に教えてくださるので、入社前のイメージとのギャップに驚きました
こうした環境で働けることを、とてもありがたく感じています。

Q.05伊藤忠食糧を選んだ理由を
教えて下さい。

R.I

私は大学で農学部に所属しており、食べることが大好きだったこともあって、自然と食品関係を中心に就職活動を進めていました。
伊藤忠食糧を選んだ大きな理由は、食品商社という点と、働きやすい環境が整っていると感じたことです。
食品メーカーはたくさんありますが、食品商社であれば特定のメーカーに縛られることなく、より多様な食品に携われると思いました。
さらに、未来に向けて新しい食品分野にも関われる可能性を感じたことが非常に大きな決め手となりました。

S.K

私もR.Iさんと同じように食べることが大好きで、その気持ちを基に食品関係への就職を目指していました。
日本の食料自給率は約38%と、先進国の中では最も低い水準にあります。その原因には、食生活の多様化による国産米の消費減少や、飼料や原材料の多くを輸入に頼っていること、油脂類の消費増加などが挙げられます。
それでも、スーパーには多種多様な食品が並び、当たり前のように消費者が手に取れる環境があるのは、裏で支える人たちの存在があるからだと感じました。
そのような背景の中で、私自身も日本の食料自給率向上に少しでも貢献できる仕事に携わりたいと思ったことが、この会社を選んだ大きな理由です。

H.K

私は他のメンバーと違い、大学では情報系を学んでいました。そのため、当初はIT業界を中心に就職活動を行っていましたが、心のどこかで『食に関わる仕事がしたい』という思いがずっとありました。ただ、具体的に行動を起こせていなかったんです。
そんな中で、最終的に自分がやりたいことを優先したいという気持ちと、海外に関わる仕事がしたいという希望が重なり、伊藤忠食糧を選びました。食品商社では取り扱う商材が多岐にわたり、多様性に富んでいる点も大きな魅力でした。

R.M

私もやはり『食べることが大好き』という気持ちが、伊藤忠食糧を選んだ大きな理由の一つです。
食品メーカーもいくつか検討しましたが、最終的な決め手になったのは、食品の原料を扱う仕事に興味を持ったことでした。
食品は原料がなければ成り立ちませんし、その原料を通して食品業界を支えることができる点に魅力を感じました。また、食の進化に貢献しその一員になれることにやりがいを感じ、この会社を選ぶに至りました。

Q.06ワークライフバランスは
どのように取られていますか?

R.M

ワークライフバランスについては、実際にきちんと実践されています。
終業時間が近づくと、先輩から『そろそろ終わり』という声をかけてもらうこともよくあります。
もちろん、自分のペースで仕事を進めることができるので、もう少しだけ仕事を続けたい場合は、調整して自分でやりくりすることもできるので、趣味である、野球観戦や、旅行、ライブに行く時間もしっかり確保出来ています。

H.K

基本的に業務は定時で終わることが多いので、定時後は自分の趣味であるNBA観戦や水球、そして勉強など、ライフスタイルに合わせた時間をしっかり確保することができています。
このため、自分の趣味や勉強などのプライベートも充実させることができる環境だと思っています。

S.K

ワークライフバランスに関しては、非常に良い環境だと感じています。
たとえば、一緒に働いている先輩社員にも、産休を取られている方や産休明けの方、時短勤務をされている方もいらっしゃって、さまざまな働き方が実現されています。
保育園の送り迎えをしながら勤務を調整している方もいて、柔軟に対応できる体制が整っています。
私自身としては、仕事が終わった後にサウナに行って「整う」時間を楽しんでいます。

R.I

私もワークライフバランスには恵まれていると感じています。
現在、先輩と二人で業務を行っているので、事前に調整する必要はありますが、たとえばライブに行くために休みを取りたい時など柔軟に調整をしてもらっています。このように、仕事とプライベートのバランスがうまく取れる環境が整っています。

Q.07どんな新人と
一緒に働きたいですか?

4人とも口を揃えて「元気で素直な人」と回答。
さらに、もう一つ大事なポイントとして「かわいがられる人」を挙げています。

元気で素直な人は自然と周囲にかわいがられ、成長のチャンスが増えると思います。
一緒に笑いながら意見を交換し、食文化を楽しみましょう!